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Heavy Moon

思いつ記

『#武雄市図書館 キッズライブラリのアンケートについて』 #武雄市問題 (後編)

『#武雄市図書館 キッズライブラリのアンケートについて』 #武雄市問題 (前編) の続きである。

前回は「個人情報」の問題についてのみ言及したが、そのブログを受けて下記のブログが公開されているので参考にしていただきたい。

 

炙り出し

 


 

今回はアンケートの内容そのものに触れていく。

[調査票表] [調査票裏]

 

アンケート自体の問題

調査票表のQ3を見ていただきたい。

設問の選択肢自体がバイアスがかかりやすい書き方であるのと同時に、集計は出来ても何らかの解析をかけづらい様式である時点で、この調査票を作成した人間が素人であることは推して知るべしだが、そもそも「キッズライブラリーってどういうものなの?」という前提が回答者には明らかになっているのだろうか?

 

何故、このような疑問が出てくるかというと、後に出てくるQ4や調査票裏のQ6、Q7、Q10において「キッズライブラリーがどんなものであればよいか?」という設問が出てくるのである。

 

要望調査ということであれば、別に設問自体が特におかしいわけではないが、Q3において4及び5を選択した人はサンプル数から除外されるので意味がわからない。

 

要するにこういうことなのだろう。

 

Q3の前段にQ4、Q6、Q7、Q10の選択肢にあるような内容を文章化し『キッズライブラリーはこんな施設を作る予定です』という前段説明があった上で「必要か?」と聞くのであれば意味はわかるが、Q3で回答母数を落としてから後出しすることに何の意味があるのか?

一つにはTwitterでも指摘されている通り賛成者だけの数字でのグラフ作成をしたいという調査側の魂胆と、賛成者母数に対しての設問で「こんなのはどう?」という選択肢を並べることによる『回答(思考)誘導』くらいだろう。

 

非常に悪質な調査票設計である。せめてフリーアンサーで回答させるべきだ。

 


 

その他の設問に関しても見てみよう。

 

Q8のキッズライブラリーの開館・閉館時間に関しての設問もいただけない。

保護者の家庭環境は同じではないし、ましてや労働環境や勤務時間は午前・午後などという大括りで考えられるものではない。
これは選択項目を用意するのではなく開館時間を◯◯時閉館時間を△△時と、2桁整数で聞くほうが丁寧。


もちろん施設として稼働出来る時間は限られるだろうからとんでもない時間が書かれていたとしても実現は困難だろうことは理解出来る。

しかし、こういう設問のあり方もアンケートによる回答誘導の一つの方法なのだ。

 

そして、後から「◯時を選んだ人が多かった」と武雄市大本営発表するのが目に見えている。
もちろん、それしか選択肢が無かったということは言わず。

 


 

Q9の設問の選択肢は更に姑息に恣意的だ。

図書館という選択肢が存在しているが、それが「どこの図書館であるか?」については示されていない。

 

いやならよその図書館へ行け』(動画あり)と樋渡啓祐は言っているわけだが、武雄市図書館がイヤでおとなりの伊万里市図書館に行っている人も「図書館」という選択肢の元に武雄市図書館でカウントするつもりなのだろうか?
選択肢の中に佐賀と武雄のゆめタウンが別々に存在しているので、余計にミエミエすぎて気分が悪くなる。

 


 

前編・後編に無理矢理おさめるために実際にはもっと細かく突っ込むことも出来るが割愛した。

武雄市のアンケートがひどいのは毎度のことではあるが、そのひどさは単に素人が作っているからというだけではないだろう。

 

意図的な回答誘導により、市にとって(むしろ樋渡啓祐にとってと言うべきか)都合の良い結果を導き出そうとするあまり、そもそもの調査設計の哲学が歪んでいるのだ。

 

武雄市以外でも市民に向けて様々な調査が行われているが、その調査の本質を見誤ることで犠牲になるのは我々一般市民であることを忘れてはいけない。

 


参考

ある統計に関しての所感

武雄市図書館に関する統計データの考察